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TEL 079-283-8880

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歯ぐきが下がってきたことで歯がしみるという主訴で来院された患者様です.根面被覆術を希望され、遠方より当院を初診で来院頂きました.

治療前

30歳代女性
依頼内容:数年前から全体的に歯ぐきの下がりを自覚しており、それに伴って歯がしみてきた.かかりつけの歯医者さんではこのまま経過観察するしかないと説明されていたところ、WEBで当院を知り、根面被覆術を希望され当院を受診されました.
右上の前から3,4,5番目の歯の歯ぐきが下がっている(歯肉退縮)ことに加え、歯ぐきと歯の境目が”えぐれ”(歯ぎしりによる楔状欠損)ていることによって、歯がしみる(知覚過敏)の症状がある状態です.どのように対応したかみていきましょう.

治療中

患者さんは、これ以上歯ぐきが下がることへの恐怖心もあり、歯ぐき下がりの部分の歯ブラシ・プラークコントロールが少し難しい状態でした.
いきなり手術などを行うのではなく、まずは、担当歯科衛生士が丁寧に歯ブラシの当て方の指導を中心に歯周病基本治療を行いました.

その後、歯ぐきのコンディションが落ち着いた段階で手術を計画します.
今回は、歯ぐきを切開し(歯肉弁歯冠側移動術)、上あごから歯ぐきの組織を採取して歯ぐき下がりの部分に移植(結合組織移植術)を行いました.

治療後

術後、歯ぐきが下がっていた部分に歯ぐきが回復していることがわかります。

※患者様にご説明し,症例提示の同意をいただいた上で掲載しております.

治療費用

約210,000円(根面被覆術70,000〜円/歯,再生療法材料等の使用で費用が変わります)

リスク

手術後,痛みや違和感・出血・腫れなどが出る可能性があります.
後戻りのリスクがあります.
継続的なメインテナンスが不十分な場合,歯周病になるリスクが上がります.担当医からの注意事項説明を充分に理解して頂くようお願いします.

 

玉岡丈二 ジョージ歯科口腔外科 院長

歯科医師。医学博士。日本口腔インプラント学会専門医。日本口腔外科学会認定医。

「医学と歯学を繋ぐ」と「インプラント」を専門とし、兵庫医科大学にて医学博士号を取得。兵庫医科大学歯科口腔外科学講座助教を経て、専門医として口腔領域の多岐にわたる手術を担当。2023年ジョージ歯科口腔外科を開院し、「まっすぐに」向き合う医療を志す。

著書・論文に『「人生100年時代」 のインプラント治療の考えかた』『口腔インプラント医が知っておくべき骨吸収抑制薬の知識(日口腔インプラント誌2019)』等。