症例紹介
Blog シンプルで合理的なデジタルによるセラミック治療
今回ご紹介するのは、前歯の見た目が気になるという主訴で来院された患者さまの症例です。
治療前の状態
患者さまは昔のケガで神経を失い、その後に保険の「メタルプラスチック冠」を装着されていました。
長年の使用によってプラスチック部分は変色し、歯ぐきとの境目(マージン)が黒く見えるようになってきました。
「笑ったときに目立って気になる」というのが来院のきっかけでした。
クラウン除去で判明した問題
古いクラウンを外してみると、金属の土台(メタルコア)周囲に虫歯が進行していました。
神経を取った歯は脆くなりやすく、さらに金属の土台は二次虫歯のリスクが高いことも知られています。
治療の流れ
当院では「シンプルで合理的、かつデジタルを活かした治療」を大切にしています。
今回の治療では以下のステップを踏みました。
1. 虫歯を徹底的に除去
2. 口腔内スキャナーでデジタル型取り(不快感がなく精密)
3. デジタル設計によるセラミッククラウンを製作
4. 無駄のない合理的な工程で装着
従来のように粘土のような材料で型取りをする必要がなく、効率的かつ精密な治療が可能となりました。
治療後の変化
完成したセラミッククラウンは、自然な透明感と歯ぐきとの調和があり、見た目の違和感は解消されました。
患者さまからは「笑いやすくなった」「気持ちが軽くなった」と嬉しいお声をいただきました。
さらに治療後には、笑顔のお写真や、美味しそうに食事を楽しまれている写真まで送っていただきました😊
私たちも「しっかり噛めて、美味しく食べられている姿」を拝見できて、本当に嬉しく思います。
セラミック治療の価値
セラミック治療は単なる「見た目の改善」だけではありません。
• 歯ぐきとの調和性
• 虫歯・歯周病の再発防止
• 長期的な安定性
こうした点を同時に満たすことができるのが大きなメリットです。
当院では最新のデジタル技術を活用し、合理的で無駄のない流れで治療を行っています。
「しっかり噛めて、自然に笑える」毎日をサポートしていきます。
費用
セラミッククラウン治療:約150,000円(税抜)
リスク・注意点
• 治療後に痛みや違和感、出血、腫れなどが出る可能性があります。
• 個人差により、稀に欠けたり壊れることがあります。
📌 本記事に掲載している顔写真や食事写真は、患者さまのご厚意とご了承をいただいた上で掲載しております。
安心してご覧ください。
監修者情報
玉岡丈二 ジョージ歯科口腔外科 院長
歯科医師。医学博士。日本口腔インプラント学会専門医。日本口腔外科学会認定医。
「医学と歯学を繋ぐ」と「インプラント」を専門とし、兵庫医科大学にて医学博士号を取得。兵庫医科大学歯科口腔外科学講座助教を経て、専門医として口腔領域の多岐にわたる手術を担当。2023年ジョージ歯科口腔外科を開院し、「まっすぐに」向き合う医療を志す。
著書・論文に『「人生100年時代」 のインプラント治療の考えかた』『口腔インプラント医が知っておくべき骨吸収抑制薬の知識(日口腔インプラント誌2019)』等。