症例紹介
Blog 上顎洞と交通した難症例に対するインプラント治療
Contents

1. 患者様のお悩み
「抜歯後にインプラントを希望したが、骨が足りないと言われた」
2. 初診時の状態
- 左上6番抜歯後
- 上顎洞との交通(口腔上顎洞瘻)
- 重度の骨吸収
- インプラント埋入に必要な骨量が不足

3. 当院での診断と治療計画
まず骨を作るためのサイナスリフトを行い、その後インプラント治療を行う方針としました。
4. 難易度の高いサイナスリフト手術
- ラテラルアプローチによるサイナスリフト
- 上顎洞との交通を認める状態
- 後上歯槽動脈が骨窓部に存在
慎重な操作により、安全に骨造成を行うことができました。

5. 骨造成後のインプラント埋入
術後4か月で十分な骨の再生を確認し、インプラントを埋入しました。
さらに約3か月の治癒期間を経て最終補綴を行いました。

6. 治療後の状態
咬合や清掃性も良好で、現在も安定した経過を維持しています。

7. この症例のポイント
✔ 骨の高さが極めて少ない状態から治療を開始
✔ 上顎洞と交通している難症例
✔ 段階的なサイナスリフトにより骨を再建
✔ インプラント治療まで安全に完了
✔ 現在も良好に機能
リスク・副作用
- 術後の腫れ、痛み、内出血
- 上顎洞粘膜の穿孔
- 感染
- 骨造成量が不足する可能性
- インプラントと骨が結合しない可能性
- 神経麻痺
- 上顎洞炎の発症・再発
- 将来的なインプラント周囲炎
費用(税込)
インプラント治療(上部構造を含む)1本:495,000円
サイナスリフト(上顎洞底挙上術):275,000円
GBR(骨造成):110,000円
ガイドサージェリー:55,000円
合計:935,000円
※症例によって必要となる処置は異なるため、費用は変動する場合があります。
当院の考え
骨の量が少ない場合や、「インプラントは難しい」と説明された場合でも、骨造成を併用することで治療可能となるケースがあります。
もちろん、すべての症例でインプラント治療が適応になるわけではありません。
しかし、適切な診査・診断と段階的な治療を行うことで、難症例であっても安全に機能回復を図れる場合があります。
当院では、骨造成やサイナスリフトを含めたインプラント治療に対応しております。
「骨が足りないと言われた」
「他院で難しいと言われた」
そのような方も、一度ご相談ください。
監修者情報
玉岡丈二 ジョージ歯科口腔外科 院長
歯科医師。医学博士。日本口腔インプラント学会専門医。日本口腔外科学会認定医。
「医学と歯学を繋ぐ」と「インプラント」を専門とし、兵庫医科大学にて医学博士号を取得。兵庫医科大学歯科口腔外科学講座助教を経て、専門医として口腔領域の多岐にわたる手術を担当。2023年ジョージ歯科口腔外科を開院し、「まっすぐに」向き合う医療を志す。
著書・論文に『「人生100年時代」 のインプラント治療の考えかた』『口腔インプラント医が知っておくべき骨吸収抑制薬の知識(日口腔インプラント誌2019)』等。

