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Blog 奥歯インプラント治療⑴（骨があるとき）

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事故による顔面外傷によって、上顎の骨折を伴って、左下の奥歯を１本失ってしまった患者様です。隣の健康な歯を削ってブリッジにするのは避けたい希望があり、インプラント治療を希望され治療を担当させて頂きました。

奥歯を失うと患者様の生活の質を著しく低下させてしまいます。

30歳代男性

依頼内容：事故で上あごを骨折してしまい、歯も折れてしまった。隣の健康な歯を削ってブリッジにするのは避けたいので、インプラントをしたい。

顔面外傷に伴って左下の４番目の奥歯（第一小臼歯）が欠損してしまっている状態です。

レントゲンでは、歯の根っこが折れてしまっており、その状態のまま歯ぐきと骨の中に埋まってしまっています。

患者様には隣の健康な歯を削ってブリッジにするのは避けたい希望がありました。

十分な術前の診査・診断を行ったところ、「骨」を作る骨造成治療を適応すれば患者様の希望通りインプラント治療は対応可能と判断しました。

どのように対応したかみていきましょう。

CTでシュミレーションを行なったところ、部分的に骨造成治療は必要ですが、周囲の骨はある程度好条件であったため、抜歯と同時にインプラント埋入を行う抜歯即時インプラント埋入術＋骨造成手術の計画としました。

歯ぐきを切開し、骨を露出させたところ、インプラントを埋入したい上の部分（緑のラインで示す部分）に骨は十分に残っている状態でした。今回はインプラントを埋入する部分の骨の損傷を避けるために横から骨にアプローチ（青のライン）をして、周囲の組織を損傷しない様に丁寧に抜歯を行いました。

抜歯をした穴が存在することで通常の方法よりも難易度が高い手術になりますが、最終的な被せ物の位置関係を考えて「抜歯即時埋入法」でインプラントを入れました。

抜歯即時インプラント埋入手術＋骨造成手術を行なった後、インプラント２次手術を行い、セラミッククラウンで治療しました。

※患者様にご説明し、症例提示の同意をいただいた上で掲載しております。

手術後，痛みや違和感・出血・腫れなどが出る可能性があります．

インプラント治療は継続的なメインテナンスが不十分な場合，インプラントの歯周病（インプラント周囲炎）になるリスクが上がります．担当医からの注意事項説明を充分に理解して頂くようお願いします．

約５ヶ月

約¥500,000（税別）

●奥歯インプラント費用（土台から被せ物まで含む）：¥450,000 /１本（税別）

●抜歯即時埋入術：¥50,000 /１本（税別）

玉岡丈二　ジョージ歯科口腔外科　院長

歯科医師。医学博士。日本口腔インプラント学会専門医。日本口腔外科学会認定医。

「医学と歯学を繋ぐ」と「インプラント」を専門とし、兵庫医科大学にて医学博士号を取得。兵庫医科大学歯科口腔外科学講座助教を経て、専門医として口腔領域の多岐にわたる手術を担当。2023年ジョージ歯科口腔外科を開院し、「まっすぐに」向き合う医療を志す。

著書・論文に『「人生100年時代」のインプラント治療の考えかた』『口腔インプラント医が知っておくべき骨吸収抑制薬の知識（日口腔インプラント誌2019）』等。