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TEL 079-283-8880

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抜歯後の治療まで考えた「最初の一手」が大切です。

40歳代女性の患者様です。

右上の奥歯は重度の虫歯で保存が難しく、腫れや痛みを繰り返していました。

インプラント治療をご希望でしたが、このまま抜歯するだけでは、大掛かりな骨造成が必要になる可能性が高い状態でした。

そこで当院では、将来の身体への負担をできるだけ少なくするため、抜歯と同時に治療計画を立てました。

 

CT検査で分かったこと

CT検査では、歯の根の先に感染が広がり、周囲の骨が大きく失われていました。

さらに、上顎洞(副鼻腔)との距離も非常に近く、このまま抜歯するだけでは骨がさらに痩せてしまい、

インプラント治療の際に、大掛かりな骨造成(ラテラルサイナスリフト)が必要になる可能性が高い状態でした。

 

将来を見据えて「ソケットプリザベーション」を選択

そこで当院では、抜歯と同時にソケットプリザベーション(抜歯窩保存術)を行いました。

これは、抜歯した部分に骨補填材などを入れ、将来インプラントを行いやすいよう骨を守る治療です。

この一手間が、その後の治療内容を大きく左右します。

 

3か月後には骨がしっかり回復しました

3か月後にCTで骨の状態を確認すると、インプラントを支えられる十分な骨が回復していました。

その結果、当初心配していた大掛かりな骨造成は必要なくなりました。

クレスタルアプローチとは?

サイナスリフトには、大きく分けて2つの方法があります。

① ラテラルアプローチ

歯ぐきの横から骨に窓を作って行う方法で、骨が大きく不足している場合に必要となる手術です。

② クレスタルアプローチ

インプラントを埋入する穴から骨を少し持ち上げる方法です。

傷口が小さく、身体への負担を抑えられるため、患者さんにとってメリットの大きい方法です。

今回の症例では、ソケットプリザベーションによって骨を温存できたため、身体への負担が少ないクレスタルアプローチを選択することができました。

初期固定とは?

インプラントを埋入した直後に、どれだけしっかり骨に固定されているかを「初期固定」といいます。

初期固定が良好であることは、その後の安定した治癒につながる大切なポイントです。

今回も十分な固定が得られたため、安心して治療を進めることができました。

 

1回法とは?

インプラント治療には、歯ぐきをもう一度切開する「2回法」と、最初の手術だけで治療を進める「1回法」があります。

今回は骨の状態が良好だったため、追加の手術が不要な1回法で治療を行うことができました。

 

最後は自然なセラミックで修復

十分な治癒を確認した後、セラミックの被せ物を装着しました。

現在はしっかり噛めるようになり、見た目・機能ともに良好な状態を維持されています。

 

「最初の判断」が治療の負担を変えます

インプラント治療では、「抜歯した後に何をするか」が、その後の治療の難易度を大きく左右します。

適切なタイミングで骨を守る処置を行うことで、

  • 大きな骨造成を避けられる可能性がある
  • 手術の侵襲を抑えられる
  • 治療期間や身体への負担を軽減できる

といったメリットが期待できます。

当院では、目の前の抜歯だけでなく、その先のインプラント治療まで見据えた治療計画をご提案しています。

 

まとめ

「抜歯したら終わり」ではなく、抜歯したその日から次の治療は始まっています。

将来インプラントを検討している方ほど、抜歯のタイミングで適切な処置を行うことが、その後の手術の大きさや治療期間、身体への負担を左右します。

当院では、できる限り患者様の負担を少なくし、安全で長持ちするインプラント治療を目指して、一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画をご提案しています。

 

リスク・副作用

  • 術後の腫れ、痛み、内出血
  • 上顎洞粘膜の穿孔
  • 感染
  • 骨造成量が不足する可能性
  • インプラントと骨が結合しない可能性
  • 神経麻痺
  • 上顎洞炎の発症・再発
  • 将来的なインプラント周囲炎

 

費用(税込)

ソケットプリザベーション:44,000円

インプラント治療(上部構造を含む)1本:495,000円

ソケットリフト(上顎洞底挙上術):110,000 円

ガイドサージェリー:66,000円

合計:715,000円

※症例によって必要となる処置は異なるため、費用は変動する場合があります。

玉岡丈二 ジョージ歯科口腔外科 院長

歯科医師。医学博士。日本口腔インプラント学会専門医。日本口腔外科学会認定医。

「医学と歯学を繋ぐ」と「インプラント」を専門とし、兵庫医科大学にて医学博士号を取得。兵庫医科大学歯科口腔外科学講座助教を経て、専門医として口腔領域の多岐にわたる手術を担当。2023年ジョージ歯科口腔外科を開院し、「まっすぐに」向き合う医療を志す。

著書・論文に『「人生100年時代」 のインプラント治療の考えかた』『口腔インプラント医が知っておくべき骨吸収抑制薬の知識(日口腔インプラント誌2019)』等。